理事長からのメッセージ 第3弾 未来の「レセプトAI業務」像が見えてきた 更新

AI導入後の未来の事務業はどのようになるのか、現在いくつもの情報が飛び交っています。まず、AIを導入が徐々に始まっていますが、これをどう使いこなし、コンプライアンスの知識を持つか?ということが第1段階と言えます。もちろんAIでは個人の業務の一部については、効率化が進むのですが、クリティカルパスの視点から見れば、個人の効率化があっても、組織全体の効率化がなければ、遅い部署があればそこで全体が遅れ、会議が必要であれば、会議のタイミングまで業務は止まります。そのため、ひとつの速度が上がれば、その間、別の業務、別の部署での業務が挿入される職務設計、組織構造が必要となるわけです。どこか一カ所がAIで業務が速くなっても、組織全体がこれまでの遅い速度にそろえる必要がある限り、AIの活用の恩恵はあまり感じません。むしろ莫大な費用をかけてしまうわけですので、費用対効果からみると、非効率という逆現象と言えます。

そこで、AI導入による効率的な組織編成をどうつくるかという次元で各医療機関は検討され、そのなかで機能的な体制を構築されること、そしてAIガバナンス等、AIの管理体制ができたのであれば、おそらくそれがDXの第2段階ということになります。AIによる医療機関の医療機関ブレイン(いわゆるコーポレートブレイン)がはじまる可能性があります。組織の構造はブレインAIと直結するため、ピラミッド型の組織構造は意味がなくなり、中間管理職は不要になり、役職者が減る可能性があります。そのような未知の組織づくりに進展すれば、おそらくそれがDXの第3段階なのかもしれません。このような変化はDXというより、AXといった方が適切です。その次は個人に戻り、ひとりひとりの体に装着するような個人レベルでのAIがはじまるかもしれません、これはSFのような話ではありますが、ありうることかもしれません。これが第4段階ということになるかどうかは、わかりませんが、少なくとも組織の再編成までは確実にあると言えます。

AI診療報酬の点数は簡略化せずとも、AIが制度を読み取り、自院にふさわしい施設基準と算定を提案するでしょう。簡略化する必要がなくなり、どれだけ複雑化しても、AI+人間の2重の対応力であれば、この先の複雑な診療報酬、介護報酬を理解し適切な判断がなされるということを意味します。組織も従来の医療事務職というよりは、収益AI管理業務が未来の職務再設計として構築されます。これがレセプトAI業務の未来像としてとらえます。

審査機関はすでにAIの導入、共通算定モジュール化し、審査がより精度の高いものになり、審査機関と医療機関との間では、AI対AIというスタイルが基本となります。そのため、査定や算定漏れということにエネルギーを使うことはどんどん減る可能性があります。それよりは、いかに効率的に診療報酬から医療サービスを提供し、収益とするかという点に力を入れるべき時代になります。次の改定以降も、AIを人間と同じ、労働者の人数としてカウントされます。収益を管理するということは、単に適切な算定をとらえていくということではなく、AIと共に結果を出すということを意味します。

 

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