医療管理士・レセプト管理士とは

医療管理士、レセプト管理士とは

 

1 医療管理士とレセプト管理士誕生の背景
 
 物事がデジタルスピード化され、DXは海外の遅れを取り戻すため変化が激しくなり、人口は少子化の影響で益々減る中で、労働はAIと外国人労働といった社会環境や職場環境の変化がはじまっております。当学会は、日本の学会では非常に珍しくスウェーデンに研究所(SMCI)を学会グループとして配置しており、日本の社会保障の限界によって北欧型に近づくことを視野に入れ研究者を配置しております。そして、毎年国際学術大会を開催しており、海外の団体と共に国際ライセンス(IMA/IWA)を認定している唯一の学会です。

 海外情報の必要性は、日本の5年~10年後を予測するうえで参考になることも少なくなく、日本は介護労働から医療福祉の国際化が始まり、今後急激に加速することが予測されます。海外のように日本もカルテの標準化、情報共有時代に横断的にカルテ情報、レセプト情報を観ていく時代になりますが、フォーマットやルール、レセプト病名など医科と歯科の差は大きく、互いにレセプトの仕組みを把握するなど、今まで以上の知識が求めらるようになりつつあります。

 このような変化が激しくなるなかで、施設経営では、社会保障費の影響でマイナス改定あるいはプラス改定でも非常に経営には厳しい改定が連続しております。医療福祉分野では、点数等で経営の殆どが成り立っているため、廃業を防ぎ経営の安定化を考えるためには、日本の政策からくる医療福祉政策等を理解し、適切な経営判断をすることが最大の策と言えます。

 各種制度等変化の情報を予測し、改定前にはそのための準備、改定時には最適な対応、改定後にはそのトレースといったように、常に経営を安定化させるための戦略的な行動ができるスキルが経営管理職、事務系管理者に必要となります。

 医療管理士やレセプト管理士は、経営判断に重要な情報提供や提案ができる人材で、改定の評価としては、経営、国民、保険者への影響を考える総合的な情報力を持った経営戦略の専門家です。

 
(1)医療管理士
 
 医療管理士は、院長や管理者である医師、歯科医師のみが受けられる資格で、激変する政策・制度を把握し、適切な経営判断する力を持つ方のために資格が与えられます。これまでのレセプト管理士の資格試験では医科診療所の約3割が医師、院長等の経営者、歯科分野の8割弱が歯科医の経営者が受験しております。これらのことから、医師、歯科医師向けの医療管理士が誕生しました。医療管理士ではレセプト管理士よりも、より経営者、管理者視点での政策、経営全般に関わる研修を行います。一手、二手先を読み判断する力のサポート支援、そして院内サービス機能などの運営マネジメントなどの機能評価に関わる育成に大きな特徴があります。
 医療管理士に合格した医師、歯科医師のみが入会できる「Dエグゼクティブクラブ」では、会員に対して、優れた運営や経営ができるための特別な情報提供、経営が安定している医療機関では今以上の収益の向上や安定した経営が維持できるよう特殊なサービスを用意しております。これからの時代、情報を握っている者こそ、強い力を持ちます。一般社団法人日本医療福祉評価機構(https://www.jhcwe.org)の評価基準に医療管理士が評価項目に明記されるようになり、政策や制度、社会の「変化に対応できる人材(有資格者)がいること」といった評価項目に記載、そして評価認定を受けパスするための資格としても位置づけられることになりました。

 そもそも日本の医療や福祉の方向付けはご承知のとおり、点数、単位の調整によって現場をコントロールしています。そのため、医療、福祉の方向付けを理解するには、医療・福祉政策と関連づいた報酬制度の動向と選択力となるレセプト管理能力が必須となります。台湾や韓国ではリアルタイムなレセプト活用管理がAIによって進化しています。医療管理士においても、レセプト業務にAIを経営戦略の戦術として活用できる研修(AIレセチェッカーを活用します)を行います。これまで政策・制度を理解した経営戦略の専門家という高度な職業資格はありませんでしたが、これからは経営が厳しい人口減少期に入り、淘汰されていく時代です。社会保障費削減の厳しい時代でもあり、改定スピードが早まり常時改定化に備える必要があること、算定要件では実績などがなければ算定できないなど、改定対応に一定の難易度が発生しております。

 下図に示した通り、院長や管理系医師だけでは運営が厳しくなること、海外の病院のように戦略的管理事務系がいる経営プロフェッショナル集団組織化されるところもあるため、日本では、まずは医療管理士は同じ政策、制度の知識を持ったレセプト管理士からの情報や提案を活用し、検討、議論し舵取りをしていくことが重要になります。そのためには医療管理士とレセプト管理士は共通のワード、共通の知識が不可欠となります。当学会では、この2つの資格を認定し、また研修を行っています。
  付け加えて、カルテの標準化と情報共有時代では、医科と歯科の医師間で情報共有がはじまります。例えば歯科のレセプト病名C3増PULと記載している情報を内科の医師が理解する必要もあります。日本レセプト学会では医科歯科調剤介護の報酬制度ならびに他分野カルテ・レセプト記載について、情報共有時代に備えて研修を行う予定です。

(2)レセプト管理士

 一般的にAIによって、単純な事務労働は消失すると言われています。しかしながら当学会の国際学術大会において、10年先とも思われるAIによるDXが進んでいる台湾、あるいは韓国を視察し、情報交換、意見交換しておりますが、事務系職員は受付周りは減っておりますが事務職そのものは消失せず、むしろ急速に業務が変化し管理系の業務に傾斜、その高度な人材が必要となっております。その業務とはレセプトを活用した経営、改定などの変化に対応する業務です。

 下図に示した通り、事務の構成は逆三角形の形態になりますが三角形の面積は変わっていません。つまり、事務職の人数は不変であり、AIによって消失するのではなく、業務が変化しているだけです。ただその変化した業務がこれまでの事務職にはないマネジメントになるわけですが、ここでいうマネジメントは政策、制度情報から経営者層と共に戦略的に動けるレセプトマネジメント(レセプト管理)が重要になり、その人材が増えています。よく勘違いされがちなこととして、単純に医療や福祉分野の経営者の能力が事務に必要になるということではありません。経営能力も大切ですが、政策制度に対応するレセプト業務と経理業務の連携一体化(医事課と経理課が統合化)する新しいレセプト管理能力によって、経営戦略を行える力こそが最も重要なのです。

 これからの時代は単純にDXだけが始まるのではなく、事務に求められる管理業務は非常に多くなり、経営者だけでは運営が厳しくなります。国際化(外国人患者、介護労働だけではなく、事務についても外国人導入)のほか、マイナス改定や弱プラス改定になるなかでどのように収益を作り上げるかは、レセプト管理士の重要な任務と言えます。特に薬局においては、益々厳しい状況になるため、レセプト管理士をグループのどういった位置に配置するべきかなど工夫が必要です。またレセプト管理士の上記の本務にAIを使うなかで、今後は内部のフォーメーションそのものを状況に合わせて変えていくこともあると思われます。本学会ではAIレセチェッカーを用いたAIレセプト業務の研修を行い、AIを用いて収益向上のための戦略のための戦術として活用ができる人材を育成します。

 これからの時代はAI導入によって業務は単純化すると考えるのは誤りであり、AIが進んでいる台湾では、デジタル化による業務も増えています。さらにAIが普及したころの日本は非常に複雑な報酬制度と経営難の時代になっていると予測されます。ここ最近改定の都度、複雑化していることを実感するのではないでしょうか。人口が減り、生き残るためのマネジメント業務が相対的に増え、高度化していくため、常に研修が必要になります。医科歯科調剤介護が密接に連携する時代になり、レセプトの専門性は社会保障費削減傾向の厳しい時代の経営に様々な変化への対応力を持ち、手を打つ判断ができ、運営実践できる管理(マネジメント)が主となります。

 福祉分野では、介護労働者の不足が深刻化しておりますが、やはり外国人労働の導入を本格化し、施設内では外国人が働く国際的な環境になるなかで、海外の労働者送り出し機関との連携等、事務系の求められる業務は今後計り知れません。レセプトの分野は、医科、歯科、調剤、介護保険の4分野であり、どの分野で受験してもレセプト管理士となります。入門資格として、レセプト管理士補の下位資格も誕生しておりますので、是非ご検討ください。


2 医療管理士、レセプト管理士試験合格者へのサポート

 新しいマネジメント能力をもつための基礎力をレセプト管理学、読解実技の資格試験によって提供することで培い、医療管理士については、合格者だけが入会できる「Dエグゼクティブクラブ」の正会員となり、レセプト管理士では、専門職団体「レセプト管理士会」によって、資格試験合格後の有資格者サービスをしていきます。

 付け加えて、国際医療管理士、国際福祉管理士、レセプトコンサルタントといった派生した資格とそのサービスを享受するチャンスも開かれます。


資格一覧

資格名 試験 受験資格 本学会会員である必要性 資格登録料 専門職団体/支援団体
医療管理士 医師または歯科医師 会員であること Dエグゼクティブクラブ
国際医療管理士 有※1 限定なし 会員であること なし 3か国認定
国際福祉管理士 有※1 限定なし 会員であること なし 3か国認定
レセプト管理士 限定なし 取得後3年間会員であること レセプト管理士会
レセプト管理士補 限定なし なし なし なし
レセプトコンサルタント 研修 医療管理士または レセプト管理士 会員であること※2 社)日本医療維新コンサルタント協会+学会

※1 医療管理士、レセプト管理士は専門試験が免除となります。令和8年までは研修による取得の方法があります。

※2 詳細が決定後、更新します。

 

 

※資格の位置づけ レセプト管理士と派生資格の関係は、レセプト管理士の上級でも下級でもありません。より専門的特化した派生資格とお考え下さい。国際医療管理士と国際福祉管理士、およびレセプトコンサルタントは、レセプト管理士資格を所持していない場合、試験合格を以て認定します。(それぞれの試験については準備中)

 

※上記の現在とは、令和5年時点

 

 

参考 レセプトコンサルタント資格について

日本レセプト学会は現在の医療管理士、レセプト管理士の育成をしておりますが、コンサルタントを目指し、副業、資金ゼロからでも独立開業できる支援システム提供する準備が進んでおります。
医療管理士、レセプト管理士は試験受験を免除とし、研修等の条件クリアで取得できるよう準備しております。「レセプトコンサルタント」の活躍の場については、こちらをご覧ください。

レセプトコンサルタント認定資格について|日本医療維新コンサルタント協会 (こちらをご覧ください)

 

国際ライセンスIMA/IWAについてはこちらをご覧ください

 

医療管理士特設サイトについてはこちらをご覧ください。

レセプト管理士会の特設サイトをご覧ください。

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