レセプト管理士とは

 

日本レセプト学会認定「レセプト管理士」は、各種制度の改定等の変化情報を読み取り、予測し、収益を上げるための経営判断に重要な情報提供や提案ができる人材、改定の評価として、国民や保険者への影響を考える総合的な力を持ち、将来的にはAIやチャットGPTと対話しながら最適化を目指す制度に詳しい専門家です。あるいは経営者が自らスキルとして適切な経営判断をできる力を持つ資格です。本資格は事務系の資格というよりは、経営管理、経営戦略の資格です。実際にこれまでの試験では医科診療所の約3割が医師、院長等の経営者、歯科分野の8割弱が歯科医の経営者が受験しております。情報が高速化し、DX化していく時代に変化に対応できる部署、人材が必要となります。激変していくこれからの時代、情報を握っている者こそ、強い力を持ちます。レセプト管理士になると、最新の情報を持つことができます。そもそも日本の医療や福祉の方向付けはご承知のとおり、制度の創設、変更等を点数、レセプトとして表現されコントロールしています。そのため、医療、福祉の方向付けを理解するには、レセプトの専門知識が必須となります。「レセプト管理士」は資格名であり、新しい職業名でもあります。一言で言えば、レセプトの専門家となる新しい専門職です。これまでレセプトの専門家という高度な職業資格はありませんでしたが、これからは社会保障費削減の厳しい時代に、改定スピードが早まる常時改定化に備える必要があり、算定要件では実績などがなければ算定できないなど、改定対応の結果によって経営が大きく影響を受ける時代です。激しい変化に対応できる経営戦略家ともいえる専門職の活躍の場が必要になります。2040年問題に対応するため、制度は多角的に変化しています。今後急速に変革していくICT化による様々な業務変化、医科歯科調剤介護が密接に連携する時代になり、レセプトの専門性は社会保障費削減傾向の厳しい時代の経営に様々な変化への対応力を持ち、手を打つ判断ができ、運営実践できる管理(マネジメント)へと進化します。レセプトの分野は広く、医科、歯科、調剤、介護保険の4分野であり、どの分野で受験してもレセプト管理士となります。

変化する制度を理解し、予測できる分析力、医科歯科調剤介護4分野連携による複雑化する点数や単位の変化に対応できる読解力、判断力、レセプトデータを経営や社会に活用する応用力、そしてEHR,PHRの時代に医療福祉全分野を統合した視点でみることのできるスピードのある情報収集と専門知識、合併、統合、連携時代に横断的に様々な分野の方との人脈(国内広域、海外)をもつネットワークをもった総合的な専門、管理能力を有した人材が必要になります。

海外の医療機関はすでにAIによって大きく組織も変化しています。事務作業はAIを相手に改定情報で調整する新しい改定知識ベースの業務に代わります。自動化によって、下図のように事務の業務は減り、複雑化するなかで管理の専門職化が海外のようになプロフェッショナル集団が管理する形になります。日本の場合、レセプトは医療、福祉経営にとって収益と直結する重要なものですので、それを管理する方はなくてはならない重要な位置づけとなります。

まさにDX化の時代の新しい専門職の誕生といえます。これらの新しいマネジメント能力をもつための基礎力を資格試験を提供することで培い、レセプト管理士会では、その後のサポートをしていきます。

10年後、20年後の先をみて運営する変化対応部署、変化対応の専門的人材は2040年にかけて必要です。改定スピードはこれから5倍速、10倍速になりうる政府の改革スピードアップに対応できる対策が必要となります。診療報酬改定DXが2030年スタートを目標としている状況から、改定時期の検討がそれに合わせて様々な改定がはじまります。2年おき、3年おきではなく毎年や半年毎の改定、小改定は毎月改定といったようになれば、常に改定対応が求められることになります。改定情報から即対応する即応力を持った専門職がレセプト管理士です。即応のほか、制度変更の一手先を読めることで、先手を打つことができる経営戦略家資格でもあります。厚生労働省で検討しているとおり、医療機関と福祉施設の統合なども視野に入れなければならないほど、経営が厳しい時代にこれから突入します。すでに統廃合についても、国でも予測がなされており検討がはじまっております。具体的には人材不足、人口減少・高齢化の事情から効率重視にしていく必要があるため、病院や診療所、福祉施設間では統廃合が進むと言われており、医科だけではなく歯科分野では更に厳しい時代に突入します。社会保障費削減のなかで、調剤報酬、介護報酬も厳しい時代ですので、薬局、施設においても、制度の流れを読み取り対策には今以上に力を入れる必要があります。

現場にいると10年後の先よりも、日常を優先してしまうことが多く、未来の話に実感が持てない方も少なくありません。それでは急速に変化するこれからの時代に対応すべくタイミングが遅れてしまい、経営を悪化させてしまいます。だからこそ情報を予測し広い視野で分析できる力をつけるべきです。経営判断に欠かすことのできない重要な専門職である「レセプト管理士」への期待が高まっています。

レセプト管理士と派生資格 

受験必要  レセプト管理士有資格者で研修等の条件で取得  
レセプト管理士 レセプトコンサルタント 独立・副業    マネジメントに特化
国際医療管理士 海外情報収集・経営戦略・外国人患者対応
国際福祉管理士 海外情報収集・経営戦略・外国人患者対応

 

※資格の位置づけ レセプト管理士と派生資格の関係は、レセプト管理士の上級でも下級でもありません。より専門的特化した派生資格とお考え下さい。国際医療管理士と国際福祉管理士、およびレセプトコンサルタントは、レセプト管理士資格を所持していない場合、試験合格を以て認定します。(それぞれの試験については準備中)

 

※上記の現在とは、令和5年時点

 

 

①レセプトコンサルタント資格について

日本レセプト学会は現在のレセプト管理士の育成をしておりますが、コンサルタントを目指し、副業、資金ゼロからでも独立開業できる支援システム提供する準備を開始することになりました。レセプト管理士は試験受験を免除とし、研修等の条件クリアで取得できるよう準備しております。「レセプトコンサルタント」の活躍の場については、近々公開いたします。プレスリリース公開まで、しばらくお待ちください。コンサルタント資格については、レセプト管理士を所持していない方の場合は、専門試験、事例問題など記述試験を受けて合格することで取得可能です。

②国際医療管理士(IMA)・国際福祉管理士(IWA)資格について

レセプト管理士取得者は一定の条件(国際学術大会現地に出席し、海外実務者の指導を受けること、またはオンライン研究発表、またはオンライン参加を一定回数参加するなどのいずれかの条件を満たすことで、認定資格を取得できます。なお、レセプト管理士を所持していない一般の方へは外国語試験と専門科目試験で合格することで取得可能です。試験につきましては現在準備中です。

国際ライセンスIMA/IWAはこちら

 

レセプト管理士会の特設サイトをご覧ください。

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